使わなくなった古いスマホを、どうしていますか？処分に迷って放置している方も多いかもしれません。そんなスマホを、防犯カメラとして再利用できることをご存じでしょうか。
専用アプリを使えば、手軽に自宅の見守り環境が整えられます。玄関やベランダ、子ども部屋やペットの様子を確認するなど、さまざまな場面で活躍します。
本記事では、古いスマホを防犯カメラに変えるメリットやデメリット、アプリの選び方と使い方、そしておすすめアプリまでをわかりやすく解説します。
古いスマホを防犯カメラにするメリット・デメリット
古いスマホを防犯カメラとして活用する方法には、費用がかからず手軽に始められるという利点があります。一方で、注意すべき点も存在します。ここでは、実際に使う前に知っておきたいメリットとデメリットを整理してご紹介します。
メリット
古いスマホを防犯カメラとして使う最大の利点は、コストを抑えられることです。新たに専用カメラを購入する必要がなく、使い慣れた端末で始められます。無料の監視アプリを活用すれば、リアルタイム映像の確認や通知機能も利用可能です。Wi-Fi環境が整っていれば、外出先から自宅の様子をチェックできる点も安心材料となります。
また、ペットの見守りや子ども部屋の様子を確認するなど、防犯以外の用途にも役立つのが魅力です。
デメリット
一方で、古いスマホならではの弱点もあります。長時間の使用によりバッテリーが劣化している場合、電源の確保が必須です。端末が熱を持ちやすくなるため、設置場所や放熱にも注意が必要です。また、常時録画や高画質での監視にはスペックが不十分なこともあり、動作が不安定になるケースもあります。
さらに、インターネット環境に依存するため、通信が不安定な場所では映像が途切れるリスクも考えられます。
監視カメラアプリの選び方
古いスマホを防犯カメラとして使うには、目的に合ったアプリを選ぶことが大切です。操作のしやすさや機能の違いによって、使い勝手は大きく変わります。ここでは、アプリ選びで押さえておきたいポイントをご紹介します。
監視カメラアプリを選ぶ際は、まず用途を明確にすることが大切です。留守中の防犯が目的なら、動きを検知して通知してくれる「モーション検知機能」があるものがおすすめです。ペットや子どもの見守りには、リアルタイムで映像を確認できる「ライブ配信対応」のアプリが向いています。
また、録画した映像を後から確認したい場合は「クラウド保存」や「端末保存」に対応しているかを確認しましょう。音声通話機能があると、双方向でのやりとりも可能になります。加えて、広告の表示頻度や有料版との違いも事前にチェックしておくと安心です。自分の使い方に合った機能が揃っているかを基準に選ぶと、より快適に活用できます。
監視カメラアプリの使い方
アプリを選んだら、次は実際の使い方を確認していきましょう。初めてでも手順どおりに進めれば、すぐに使い始めることができます。この項目では、基本的な設定から設置までの流れをわかりやすく解説します。
まずは、監視に使う古いスマホと、映像を確認する側のスマホの両方に、同じ監視カメラアプリをインストールします。インストール後はアカウントを作成し、2台とも同じアカウントでログインします。アプリによってはQRコードでペアリングするだけの簡単な操作もあります。
次に、古いスマホは「カメラモード」、現在使っているスマホは「ビューアーモード」に設定します。古いスマホは撮影したい場所に設置し、必ず電源を確保しておきましょう。設置角度や明るさを調整し、Wi-Fiに安定してつながる環境で使用することが大切です。設定が完了したら、新しいスマホから映像が確認できるかどうかテストしてみましょう。これで準備は完了です。
おすすめの監視カメラアプリ紹介
監視カメラアプリにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や使いやすさが異なります。ここでは、実際に多くのユーザーから支持されている、初心者にもおすすめのアプリを3つご紹介します。用途に合わせて選ぶ参考にしてください。
Alfred Camera（アルフレッドカメラ）
Alfred Cameraは、初心者でも直感的に使いやすい設計が魅力の無料アプリです。古いスマホを「カメラ端末」、新しいスマホを「ビューワー端末」としてペアリングするだけで簡単に監視が始められます。動きや音を検知するとリアルタイム通知が届き、映像は自動録画されるため見逃しを防げます。さらに、双方向通話に対応しており、不在時のペットの声かけなどにも便利です。
AtHome Camera（アットホームカメラ）
AtHome Cameraは、自宅や外出先から映像をリアルタイムで確認できる多機能アプリです。古いスマホに「AtHome Video Streamer」、閲覧用端末に「AtHome Camera」をインストールすれば簡単セットアップできます。人感検知・振動検知・スケジュール録画機能があり、通知も自動で送られます。クラウド保存やタイムラプス、赤外線（ナイトビジョン）にも対応し、さらに双方向通話や複数カメラの同時監視も可能です
Ivideon（アイビデオン）
Ivideonはクラウド録画に強みを持つ監視アプリで、映像は暗号化されて保存されるため安心です。モーション検知通知や複数カメラ管理が可能で、PCとスマホからライブと履歴を確認できます。無料でも基本機能を備え、有料プランでは長期保存や高画質ストリームが利用でき、クラウド容量無制限のプランも選べます。導入もアプリを入れてカメラを紐付けるだけと簡単です。
まとめ
使わなくなった古いスマホは、アイデア次第で立派な防犯ツールに生まれ変わります。専用アプリを使えば、費用をかけずに自宅の安全を守ることができるうえ、設定や操作も意外と簡単です。防犯だけでなく、ペットや子どもの見守りにも活用できる柔軟さも魅力です。とはいえ、端末の状態や通信環境に注意しながら、無理なく運用することが大切です。まずは手元のスマホで試してみて、暮らしに安心をプラスしてみてはいかがでしょうか。